1型糖尿病の分類

ADA Standars of Medical Care in Diabetes care_2017に目を通しているところです。
1型糖尿病の分類は2015年の米国糖尿病学会からの分類を受け継いでいるようです。

 

文献1より引用

 

SPIDDM≒LADAを正式に1型糖尿病に内包した形です。1型糖尿病は基本的に自己抗体がβ細胞を破壊し、その程度により重症度が決まるという形ですのでこういった分類になるのでしょう。

日本では1型糖尿病を診断するのに複数の自己抗体を調べることは保険適用上難しく、現場ではほぼGAD抗体で判断されていると思います。劇症発症1型糖尿病に関しては、自己抗体が指摘できないことがありますが、本文中ではIdiopathic Type 1 Diabetesという形で記載されていますが、アフリカ系またはアジア系に祖先をもつという淡白な記載でした。

 

早期から1型糖尿病を診断する意義としてTokyo studyにおいてGAD抗体>=10 U/mlの患者さんではインスリンの早期導入のメリットが示されていることです。

しかし、注意しなければいけないところは、定義上1型糖尿病ですので、血糖降下薬およびGLP-1作動薬は「保険適用外」だという点です。

GAD抗体<10 U/mlでは進行が遅く、症例によっては長期間インスリン依存性にならない場合もありますが、現時点では1型糖尿病(SPIDDM)の診断になるか、単一の自己抗体陽性となった2型糖尿病と苦しい診断になります。このあたりは今後の課題となっていくように思います。

 

■ 参照文献
文献1 ADA Standars of Medical Care in Diabetes care_2017 Diabetes Care 2017; 40(Suppl 1):S1-S2