糖尿病患者におけるスタチンと血糖コントロール

論文紹介

ADAの推奨ではスタチンは以下のような場合に使用することを推奨されております。


文献2 Table9.1より引用

実質40歳以上の糖尿病なら中等度あるいは高度のスタチンを使用するということですが、スタチンを使用する前にHbA1cがどれくらい上昇させるのか上手く説明できなかったので調べてみました。



■ 試験デザイン

We included RCTs in which the intervention group received statins and the control group received placebo or standard treatment, with >200 participants enrolled, with the intervention lasting >12 weeks and with pre- and post-intervention HbA1c reported. We combined study-specific estimates using random-effects model meta-analysis.

TPECOに分けると下記のようになります
T meta-analysis of RCTs 1970~2013年 200名以上 12週間以上
P 糖尿病患者
E スタチン使用群
C プラセボ群 or 標準治療群(食事運動療法か?)
O HbA1c



■ 結果

the mean HbA1c of participants randomised to statins was higher than those randomised to the control group: mean difference (95% CI) was 0.12% (0.04, 0.20) or 1.3 mmol/mol (0.4, 2.2); p = 0.003.

スタチン使用による影響はせいぜい0.12%で高くても0.2%程度のようですね。
日本人に対するガイドラインではないので注意は必要ではありますが、スタチンの導入をする場合は、このぐらいの影響であるとあらかじめ伝えれば参考になるかもしれませんね。



■ 参照文献
文献1 Erqou S et al., Diabetologia. 2014 Dec;57(12):2444-52. PMID: 25245638
文献2 Diabetes Care 2017;40(Suppl. 1):S75–S87