ダパグリフロジン(フォシーガ)はDPP4阻害薬よりも死亡率を減らすかもしれない。

論文紹介

■ 試験デザイン
TPECOに分けると下記のようになります
T 後ろ向きコホート研究? 平均観察期間0.95年
P デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの登録されている血糖降下薬内服中の2型糖尿病患者
E&C ダバグルフロジン新規使用者 vs DPP4阻害薬新規使用者
O MACE(非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、心血管死亡)、心不全による入院、心房細動、総死亡、重篤な低血糖



■ 結果

The groups were well balanced at baseline; mean-age was 61 years and 23% had CV disease. Mean follow-up time was 0.95 years, with a total of 38,760 patient-years. Dapagliflozin was associated with lower risk of MACE, HHF and all-cause mortality compared to DPP-4i; hazard ratios (HRs): 0.79 (95% CI 0.67-0.94), 0.62 (0.50-0.77), and 0.44 (0.33-0.60), respectively. Numerically lower, but non-significant HRs were observed for myocardial infarction (0.91 [0.72-1.16]), stroke (0.79 [0.61-1.03]) and CV mortality (0.76 [0.53-1.08]) Atrial fibrillation and severe hypoglycemia showed neutral associations.

RCTではないものの、平均観察期間が0.95年と短期間で総死亡のHRが0.44となっております。
これは、エンパグリフロジンなどSGLT2阻害薬が出てくる前には考えられなかったような効果です。

現在では2型糖尿病の第一選択薬はメトホルミンですが、今後の状況ではSGLT2阻害薬が第一選択になってくるかもしれません。

今後のRCTやアジア人、日本人を対象とした結果を楽しみに待ちたいところです。



■ 参照文献
Persson F et al., Diabetes Obes Metab. 2017 Aug 3. 
PMID: 28771923

名古屋糖尿病内科クリニック
糖尿病専門医 平井博之