低脂肪食と低炭水化物食は12ヶ月後の体重変化に違いがなかった。

論文紹介

■ 試験デザイン
TPECOに分けると下記のようになります
T: 試験デザイン
無作為割付

P: 患者背景
BMI 28~40
18~50歳 609名

E: 介入
低脂肪食

C:比較
低炭水化物食

O: アウトカム
12ヶ月後の体重変化
遺伝子型と体重変化
インスリン分泌型と体重変化




■ 結果

Among 609 participants randomized (mean age, 40 [SD, 7] years; 57% women; mean body mass index, 33 [SD, 3]; 244 [40%] had a low-fat genotype; 180 [30%] had a low-carbohydrate genotype; mean baseline INS-30, 93 μIU/mL), 481 (79%) completed the trial. In the HLF vs HLC diets, respectively, the mean 12-month macronutrient distributions were 48% vs 30% for carbohydrates, 29% vs 45% for fat, and 21% vs 23% for protein. Weight change at 12 months was -5.3 kg for the HLF diet vs -6.0 kg for the HLC diet (mean between-group difference, 0.7 kg [95% CI, -0.2 to 1.6 kg]). There was no significant diet-genotype pattern interaction (P = .20) or diet-insulin secretion (INS-30) interaction (P = .47) with 12-month weight loss. There were 18 adverse events or serious adverse events that were evenly distributed across the 2 diet groups.

この報告ですと、低脂肪食と低炭水化物食では体重変化に違いはないようですね。
ただ、低炭水化物食でカーボが30%というところは、いうほど低炭水化物食か?という印象はあります。
また低炭水化物食にしてはタンパク質の増量少ないように思いますね。

インスリン分泌と体重変化に関しては、自分の中の仮設との整合性がとれていて満足です。論拠も特にない一つの仮説なので公表はしませんが。

遺伝子型と食事パターンの体重減少に関しては、残念ですね。よりよい食事療法の選択という意味では少し期待していたのですが、今回の報告で調べた遺伝子型ではそれほど影響はないようです。

どの食事療法がベストか?は今後も結論でないですし、さっさと始めるのが吉ですね。



■ 参照文献
Gardner CD et al., JAMA. 2018 Feb 20;319(7):667-679.
PMID: 29466592


名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之