CAD後患者に対するHIITは心臓リハビリの中等度強度レベル運動と同程度の安全性

論文紹介

■ 試験デザイン
TPECOに分けると下記のようになります
T: 試験デザイン systematic review and meta-analysis
P: 患者背景  CAD=心筋梗塞後、PCI後、CABG後
E: 介入   HIIT
C:比較   MICT(中等度持続運動)
O: アウトカム 心肺機能、副作用

■ 結果

HIIT was significantly superior to MICT in improving cardiorespiratory fitness overall (SMD 0.34 mL/kg/min; 95% confidence interval [CI; 0.2-0.48]; p<0.00001; I2=28%). There were no deaths or cardiac events requiring hospitalization reported in any study during training. Overall, there were more adverse events reported as a result of the MICT (n=14) intervention than the HIIT intervention (n=9). However, some adverse events (n=5) were not classified by intervention group.

HIITは高強度インターバルトレーニングのことで、高強度の運動と休憩あるいはアクティブリカバリーといわれる低強度の運動を繰り返すトレーニングです。全体の所要時間が4分〜20分と短時間ですむところが魅力的です。

健康な人への効果は間違いなさそうですが、高強度運動であるため糖尿病や心臓合併症リスクがある方には勧めにくいのが現状です。

今回の論文では心血管リスクが最も高いと思われる、CADの患者さんで安全性が通常の運動療法と同程度であったというメタアナリシスですので、臨床判断に役立ちそうで
す。このような臨床判断に直結するような論文はありがたいですね。

問題点としては、HIITは様々な規格があり、どのHIITがよいか悩ましいところですね。
私個人はtabata methodが気に入ってます。

HIITを考えている患者様は、必ず主治医と相談してください。

 

■ 参照文献
Hannan AL et al., Open Access J Sports Med. 2018 Jan 26;9:1-17.
PMID: 29416382

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之