セマグルチドはエキセナチドERよりもHbA1cと体重に効果ありそう

■ 試験デザイン
TPECOに分けると下記のようになります
T: 試験デザイン open label RCT 56W
P: 患者背景 経口抗糖尿病薬を服用している2型糖尿病患者813例
E: 介入 セマグルチド 1.0mg
C:比較 エキセナチドER 2.0mg
O: アウトカム ベースラインからのHbA1c変化

■ 結果

Mean HbA1c (8.3% [67.7 mmol/mol] at baseline) was reduced by 1.5% (16.8 mmol/mol) with semaglutide and 0.9% (10.0 mmol/mol) with exenatide ER (estimated treatment difference vs. exenatide ER [ETD] -0.62% [95% CI -0.80, -0.44] [-6.78 mmol/mol (95% CI -8.70, -4.86)]; P < 0.0001 for noninferiority and superiority). Mean body weight (95.8 kg at baseline) was reduced by 5.6 kg with semaglutide and 1.9 kg with exenatide ER (ETD -3.78 kg [95% CI -4.58, -2.98]; P < 0.0001).

■ 安全性

Both treatments had similar safety profiles, but gastrointestinal adverse events were more common in semaglutide-treated subjects (41.8%) than in exenatide ER-treated subjects (33.3%); injection-site reactions were more frequent with exenatide ER (22.0%) than with semaglutide (1.2%).

HbA1cの低下もすごいですが、体重減少-5.6kgは驚異的ですね。
GLP-1作動薬はもっと積極的に使っていきたいのですが、自己注射なので自己負担額が増えてしまうことが問題です。
日本ではオゼンピックの名称で販売予定でしたが、薬価収載が遅れており、まだ処方できないです。

処方できるようになったら、高体重の方には勧めてみようかな。

安全性に関しては、胃腸症状が多いようです。
胃腸症状はGLP-1作動薬の宿命なので、症状の程度をみて使っていく必要があります。

他の論文も確認する必要がありますが、他のGLP-1作動薬は厳しい状況になるかもしれませんね。

■ 参照文献
Ahmann AJ et al., Diabetes Care. 2018 Feb;41(2):258-266.
PMID: 29246950

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之