脂肪吸入法はインスリン感受性や冠動脈心疾患の危険因子に効果はなさそう。

論文紹介等

肥満は耐糖能に影響するので、脂肪吸引法の効果はどうなのだろう?と思っていたら、この論文の紹介があったので読んでみました。

■ 試験デザイン
TPECOに分けると下記のようになります
T: 試験デザイン 前後比較試験

P: 患者背景 肥満女性15例

E: 介入 C:比較
腹部脂肪吸引前 vs  腹部脂肪吸引後

O: アウトカム

・インスリン感受性
・炎症性メディエータ
・冠動脈心疾患の危険因子

■ 結果

Liposuction did not significantly alter the insulin sensitivity of muscle, liver, or adipose tissue (assessed by the stimulation of glucose disposal, the suppression of glucose production, and the suppression of lipolysis, respectively); did not significantly alter plasma concentrations of C-reactive protein, interleukin-6, tumor necrosis factor alpha, and adiponectin; and did not significantly affect other risk factors for coronary heart disease (blood pressure and plasma glucose, insulin, and lipid concentrations) in either group.

 

皮下脂肪よりも内臓脂肪が耐糖能や冠動脈心疾患に悪影響を及ぼすことから、効果は乏しいとは思っていたものの、 ここまで効果がないのは驚きです。

やはり食事と運動で内臓脂肪を取り除いていく必要がありますね。

 

■ 参照文献
Klein S et al., N Engl J Med. 2004 Jun 17;350(25):2549-57.
PMID: 15201411

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之