先日は目標心拍数計算機を作ったので、今日は脈拍の測り方です。
心拍数 ≠ 脈拍
理想的には心拍数の測定のほうが運動強度の設定には望ましいのですが、自宅で心拍数を測定するのは難しいので脈拍で代用します。
目標脈拍数
目標脈拍数の設定に関しては、こちらのページを参考にしてください。
ただし予測最大脈拍数自体に、個人差があるためあくまでも目安範囲です。
また、不整脈などの病気や内服薬の種類によっては脈拍数で運動強度を設定することができなくなるので注意が必要です。
脈拍測定の実際
手首の脈を触れて15秒
手首を少し手の背側に曲げて触れると分かりやすいです。15秒間の脈拍を数えて4倍すると1分間の脈拍になります。
アプリを使う
スマホのカメラを使って脈を測ることもできます。私はRuntastic 心拍数(脈拍)を測るアプリというアプリを使っております。1分ほどで測定してくれるので簡単ですね。
デメリットとしてはカメラのレンズに指紋がつくかもしれないということです。精度に関しては文献なく不明でした。iphoneならCardiioのアプリがよい(文献1)みたいなのですが、利用契約の文章が長すぎて諦めました。
心拍計付きの腕時計
文献2によると運動負荷時の精度にややバラツキがあるようです。apple watchでは88~93%の精度とのことですから、自覚する運動強度を併用すれば十分参考になるとは思います。
心拍計胸バンド
同じく文献2によるとPolar H7は胸につけるバンドだけあって、精度は99%とかなり高いです。私も昔持っておりましたが、つけるのが不便なのと、バンドが汗にまみれて気持ち悪くなるので結局あまり使いませんでした。
マラソンなどに挑戦したい方や脈拍と自覚的運動強度の感覚を養いたい方にはよいと思います。
参考文献
文献1 Poh MZ et al., Telemed J E Health. 2017 Aug;23(8):678-683. PMID: 28140834
文献2 Wang R et al., JAMA Cardiol. 2017 Jan 1;2(1):104-106. PMID: 27732703