Twitterでアルコール消費により食事量が増えるということを検証したメタ解析が紹介させていたので、Abstractを読んでみました。
お酒を飲むと太りやすいのは、お酒が原因なのか、食事の量が増えることが原因なのかを検証したメタ解析。https://t.co/xOsQ173lA4
お酒の摂取は食事によるエネルギー摂取量を増やすことによって体重を増加させるとのこと。
ダイエット中にお酒を飲むときは「食事量」に気をつけたほうが良いですね。— 庵野拓将 (あんの たくまさ) (@takumasa39) January 22, 2020
■ 試験デザイン
TPECOに分けると下記のようになります
T: 試験デザイン
a systematic review and meta-analysis
P: 患者背景
healthy adults 背景疾患のない成人
E: 介入 C:比較
アルコール消費量
O: アウトカム
食事からの摂取エネルギー量
■ 結果
Meta-analyses using the random-effects model were conducted on twelve studies and demonstrated that alcoholic beverage consumption significantly increased food energy intake and total energy intake compared with a non-alcoholic comparator by weighted mean differences of 343 (95 % CI 161, 525) and 1072 (95 % CI 820, 1323) kJ, respectively. Generalisability is limited to younger adults (18-37 years), and meta-analyses for some outcomes had substantial statistical heterogeneity or evidence of small-study effects.
アルコールを飲んでいると、食品からのエネルギー摂取量は343J (約82kcal)、tocal摂取エネルギーは1072J (約256kcal)増加するとのことです。
ビール350mlが150kcal、角ハイボール350mlが170kcalなので、そこにおつまみ80kcalといったところでしょうか。 アルコールを飲むときは、少なくとも他の部分でカロリー調節をする必要がありますね。
アルコールで食事量が増えるということは自分の体験でも実感していましたが、このような数字での報告は面白いですね。
■ 参照文献
- Kwok A et al., Br J Nutr. 2019 Mar;121(5):481-495.
PMID: 30630543
■ 当院の紹介
名古屋糖尿病内科クリニック
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名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。
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GLP1作動薬を使ったGLP1ダイエット外来を始めてから、メディカルダイエットや医療痩身についても興味を持っています。
名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之