カナグリフロジンは糖尿病を持たない肥満者の減量に使えるかも。

論文紹介(医療従事者向け)

当院はビクトーザを使用したGLP1ダイエット外来を行っています。 GLP1作動薬にも様々あり、リラグリチドであるビクトーザのほかにもセマグルチドであるオゼンピックも承認され次第ラインナップに加えていく予定です。

糖尿病治療薬ではGLP1作動薬以外にもSLGT2阻害薬にも体重減少の効果があり、今回非糖尿病の肥満患者さんに対して、SGLT2阻害薬カナグリフロジンを使用した体重減少効果が報告されていたので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

RCT 12W

P: 患者背景

BMI ≧ 25
非糖尿病患者

E: 介入

カナグリフロジン
50mg, 100mg, 300mg

C:比較

プラセボ

O: アウトカム

体重減少

■ 結果

Canagliflozin increased urinary glucose excretion in a dose-dependent manner and produced statistically significant reductions in body weight compared with placebo (least squares mean percent changes from baseline of -2.2%, -2.9%, -2.7%, and -1.3% with canagliflozin 50, 100, and 300 mg and placebo; P < 0.05 for all comparisons). Overall adverse event (AE) rates were similar across groups. Canagliflozin was associated with higher rates of genital mycotic infections in women, which were generally mild and led to few study discontinuations. Osmotic diuresis-related AE rates were low and similar across groups.

カナグリフロジン50mgで-2.2%、100mgで-2.9%、300mgで-2.7%という報告です。

この研究では有害事象はプラセボ群とほぼ同じですが、性器真菌感染症は増えるようです。12週間での試験なので長期的な有害事象については評価することはできません。

SGLT2阻害薬は尿から糖分を排泄する薬なのでカロリーの排泄が実現できますが、正常血糖ケトアシドーシスや、下腿壊死リスクなど注意すべき副作用があり現時点では、かなり対象を絞る必要があると考えます。

引き続き論文等で情報を仕入れラインナップに加えるか考えていくことにしましょう。

■ 参照文献

  1. Bays HE et al., Obesity (Silver Spring). 2014 Apr;22(4):1042-9.
    PMID: 24227660

 

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目22番8号 大東海ビル3階308号

名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

患者さまの転居等でご紹介先をお探しの方は是非当院へ。
GLP1作動薬を使ったGLP1ダイエット外来を始めてから、メディカルダイエットや医療痩身についても興味を持っています。

 

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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