令和2年度第1回薬事・食品衛生審議会でシルガード9が製造販売承認されました。
子宮頸がんの原因であるHPV感染を予防するワクチンであり、 9価のHPVワクチンは海外では一般的なものでしたが、国内では承認されておらず、予防効果の劣った4価のワクチンが使用されていました。
当院では9価のワクチンを個人輸入して提供しておりましたが、今回の承認に伴い今後は国内でも9価のHPVワクチンが販売され一般的になっていくと考えられます。
9価のHPVワクチン(シルガード9)販売承認はされたものの、実際の販売時期は不明な状況です。 それまでの間に9価のHPVワクチン(国内未承認)を1度打っておくのはいかがですか?
ワクチンの接種スケジュールは、下記のようになっていますが、CDCによるとHPVワクチンの接種間隔に関しては最大間隔はなしとされています。
9歳から14歳の接種スケジュール合計2回
2回目 1回目の6~12ヶ月後
最小間隔は5ヶ月。これより間隔が短いと再度接種が必要
15歳から45歳の接種スケジュール合計3回
2回目 1回目の2ヶ月後
3回目 1回目の6ヶ月後
最小間隔は初回と2回目の投与の間は4週間、2回目と3回目の投与の間は12週間、1回目と3回目の投与の間は5か月。これより間隔が短いと再度接種が必要
ガーダシル9価の名前ではガーダシル4価と間違える可能性があるので、シルガード9と名前を変えたのもgoodですね。
シルガード9の承認を機会にHPVワクチンが広まっていくことを期待します。