2型糖尿病に対する低糖質ダイエットの効果は一時的かもしれない

論文紹介等

2型糖尿病に対する糖質制限食のメタ分析がでていたので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

Meta-analysis of randomized controlled trials lasting more than 3 months

P: 患者背景

2型糖尿病

E: 介入

低糖質ダイエット

C:比較

バランス食

O: アウトカム

血糖コントロール

体重減少

■ 結果

We retrieved 37 trials, including 3301 patients. Average carbohydrate intake in LC diets was 36% of total energy. LC diets were associated with significant reduction of HbA1c at 3 months (MD – 0.17%, 95% CI – 0.27, – 0.07), no difference at 6 and 12 months, and significant increase at 24 months (MD 0.23%, 95% CI MD 0.02, 0.44). VLC diets were associated with significant HbA1c reduction at 3 and 6 months (MD – 0.43% – 0.60, – 0.26%, and MD – 0.40% 95% CI – 0.59, – 0.22, respectively), but not at 12 and 24 months. LC diets were associated with significant BMI reduction at 6 months (- 1.35 kg/m2 95% CI, – 2.18, – 0.52), but not at other time points. Only a minority of trials reported data on renal function, so renal safety could not be assessed. No significant differences in body weight, lipid profile, or blood pressure were found in the long term.

MDというのは平均差ですから、バランス食と比べて開始後の3ヶ月は効果があるようです。 その差は6ヶ月後にはなくなっており、24ヶ月後に逆転していたという結果です。

体重についても6ヶ月後以外は有意な差となっていないです。

また糖質制限をする場合は、高タンパク食となるため、腎臓の安全性についての評価が知りたかったのですが、この分析では情報が少なく評価できなかったようです。

糖質制限や対象のバランス食の継続率も知りたいところですが、Abstractには記載ありませんでした。 本文は4700円なので悩んでいます。

■ 参照文献

Acta Diabetol. 2020 Jul 8.
PMID: 32638087

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
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名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

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名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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