空腹時血糖値、随時血糖値、75gOGTTとはなんですか?
糖尿病の診断にはHbA1cの他に血糖値の情報が必要です。
血糖値は食事の影響を受けることから、主に3つに分けて高血糖の程度を判断していきます。
それでは空腹時血糖値、随時血糖値、75OGTTについて見ていきましょう。
空腹時血糖値
10時間以上絶食の後(飲水は可能)、早朝空腹時のまま採血した静脈血における血糖値のことです。
絶食時間が短かい場合や、水以外の飲み物を飲んでいる場合は不正確になってしまうので注意が必要です。
随時血糖値
糖負荷試験後の血糖値を除いた、食事と採血時間を問わずに測定した血糖値のことです。
75gOGTT
75g糖負荷試験は150g以上の糖質を含んだ食事を3日間以上摂取した後、10~14時間絶食し空腹のまま実施する。午前9時頃に開始するのがよいとされます。
必須の採血は空腹時と、120分のみだが、30分と60分の採血を参考にしてインスリン分泌能やインスリン抵抗性を評価することが多いです。
75gOGTT結果の見方
インスリン分泌指数とHOME-Rの計算のページはこちら
より詳しくはこちらの糖尿病治療ガイド2014-2015(抜粋)の「2. 診断方法および診断基準の項目」を参考にしてください。
自己血糖測定器の数字ではダメですか?
75g糖負荷試験の採血は何度も痛いから、自己血糖測定器の数字ではダメですか?
申し訳ございませんが、75gのブドウ糖内服後に採血した静脈血における血糖値をである必要があります。
まとめ
- 空腹時血糖値 :10時間以上絶食の後(飲水は可能)、早朝空腹時のまま採血した静脈血における血糖値です。
- 随時血糖値 :糖負荷試験後の血糖値を除いた、食事と採血時間を問わずに測定した血糖値です。
- 75g糖負荷試験:75gのブドウ糖内服後に採血した静脈血における血糖値です。
ref.
- 糖尿病専門医研修ガイドブック 改訂第6版 p 52 ~ 53
- 科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013 p7~20
- 糖尿病治療ガイド2014-2015(抜粋)