砂糖入り、人工甘味料入りのソフトドリンク消費量は死亡率と関連する

砂糖入り、人工甘味料入のソフトドリンク消費量と総死亡率の関連についての論文があったので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

コホート

P: 患者背景

人口ベース

除外:癌や心臓病、脳卒中、糖尿病、信じがたい食事、ソフトドリンク摂取量不明の方

E: 介入 & C:比較

砂糖入り、人工甘味料入りのソフトドリンクの総消費量

O: アウトカム

総死亡率と原因別死亡率

■ 結果

Higher all-cause mortality was found among participants who consumed 2 or more glasses per day (vs consumers of <1 glass per month) of total soft drinks (hazard ratio [HR], 1.17; 95% CI, 1.11-1.22; P < .001), sugar-sweetened soft drinks (HR, 1.08; 95% CI, 1.01-1.16; P = .004), and artificially sweetened soft drinks (HR, 1.26; 95% CI, 1.16-1.35; P < .001).

コホート研究なので因果関係を意味しませんが、 ソフトドリンク消費量と死亡率は関連するようです。

ソフトドリンクを日常的に消費する方というのは、ソフトドリンク以外の食生活も乱れている可能性や、健康に対する意識が低い可能性など、他の要因が死亡率に関係することもありえるものの、 相関関係の時点で、清涼飲料水消費量を制限するキャンペーンをするのも公衆衛生的には合理的だと私は思います。

また、この報告では数字上は砂糖入りよりも、人工甘味料入のほうが死亡率が高くなっていますが、直接比較ではないのでどちらが悪いとははっきり断定はできないです。

■ 参照文献

Mullee A et al., JAMA Intern Med. 2019 Sep 3.
PMID: 31479109

■ 当院の紹介

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名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之