診断早期の2型糖尿病で10kg以上の体重減少で50%以上が糖尿病寛解

論文紹介等

糖尿病治療として体重を減らすことを説明していますが、実際どれくらい減らせば薬やめれるの?ということについて報告があったので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

An Open-Label, Cluster-Randomised Trial

P: 患者背景

診断後6年以内のインスリン治療をしていない2型糖尿病
BMI 27~45

E: 介入

血糖降下薬と降圧薬の中止
3~5ヶ月 825~853kcal
段階的食事量up
減量維持のためのサポート

C:比較

通常治療

O: アウトカム

15kg以上の体重減少
血糖降下薬中止後のHbA1c6.5%未満達成

■ 結果

At 12 months, we recorded weight loss of 15 kg or more in 36 (24%) participants in the intervention group and no participants in the control group (p<0·0001). Diabetes remission was achieved in 68 (46%) participants in the intervention group and six (4%) participants in the control group (odds ratio 19·7, 95% CI 7·8-49·8; p<0·0001). Remission varied with weight loss in the whole study population, with achievement in none of 76 participants who gained weight, six (7%) of 89 participants who maintained 0-5 kg weight loss, 19 (34%) of 56 participants with 5-10 kg loss, 16 (57%) of 28 participants with 10-15 kg loss, and 31 (86%) of 36 participants who lost 15 kg or more. Mean bodyweight fell by 10·0 kg (SD 8·0) in the intervention group and 1·0 kg (3·7) in the control group (adjusted difference -8·8 kg, 95% CI -10·3 to -7·3; p<0·0001).

 

介入群の3~5ヶ月間825~853kcalというのは、なかなかハードな治療ですね。 しかし、きっちりやると15kg以上の体重減少が24%もいる。

体重減少と糖尿病寛解率については興味深くて、10kg以上の体重減少で57%、15kg以上の体重減少で86%の糖尿病寛解です。

BMI27~45が対象なので、もともとインスリン分泌能力は十分にある方だということには注意が必要です。

体重減少の目安が説明しやすくなるので、良い論文だと思います。

 

おまけ:クラスター RCTについては医学書院さんの臨床研究の実践知 第3328号がわかりやすかったです。

■ 参照文献

  1. Lancet. 2018 Feb 10;391(10120):541-551.
    PMID: 29221645
  2. 医学書院. 臨床研究の実践知 第3328号

 

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目22番8号 大東海ビル3階308号

名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

患者さまの転居等でご紹介先をお探しの方は是非当院へ。

最近ではGLP1作動薬を使ったGLP1ダイエット外来、HPVワクチンのガーダシル9(シルガード9)や帯状疱疹ワクチンであるシングリックスにも力を入れています。

 

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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