非糖尿病の肥満者に対するセマグルチド毎日投与による体重減少効果

論文紹介等

セマグルチドの論文を探していたところ、本来なら週に1回製剤であるセマグルチドを毎日投与して体重を減らすという試みをしている論文があったので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

A Randomised, Double-Blind, Placebo and Active Controlled, Dose-Ranging

P: 患者背景

糖尿病のないBMI30以上

成人

I:介入 C:比較

セマグルチド
0.05mg, 0.1mg, 0.2mg, 0.3mg, 0.4mg

4週間毎に増量 1日1回

vs

プラセボ

or

リラグルチド0.6mgから1週間毎に増量し3.0mgを1日1回

O: アウトカム

52週間後の体重減少

■ 結果

Estimated mean weight loss was -2·3% for the placebo group versus -6·0% (0·05 mg), -8·6% (0·1 mg), -11·6% (0·2 mg), -11·2% (0·3 mg), and -13·8% (0·4 mg) for the semaglutide groups. All semaglutide groups versus placebo were significant (unadjusted p≤0·0010), and remained significant after adjustment for multiple testing (p≤0·0055). Mean bodyweight reductions for 0·2 mg or more of semaglutide versus liraglutide were all significant (-13·8% to -11·2% vs -7·8%). Estimated weight loss of 10% or more occurred in 10% of participants receiving placebo compared with 37-65% receiving 0·1 mg or more of semaglutide (p<0·0001 vs placebo). All semaglutide doses were generally well tolerated, with no new safety concerns. The most common adverse events were dose-related gastrointestinal symptoms, primarily nausea, as seen previously with GLP-1 receptor agonists.

BMI30以上の糖尿病をもたない成人に対して、-13.8%の体重減少という驚異的な減量効果です。

しかも忍容性は概ね良好であり、有害事象はGLP1作動薬既知の胃腸障害が一般的で、新たな安全性の懸念はなかったとのことです。

Phase2の試験なので、まだまだ実臨床に適用するわけにはいきませんが、これはかなり期待できます。

セマグルチドにもリスクはあるものの、-13.8%級の減量ができるならよりリスクの高い肥満症手術も避けれるかもしれませんね。 また肥満症手術を避けていた方にとっても有用かもしれません。

■ 参照文献

  1. Lancet. 2018 Aug 25;392(10148):637-649
    PMID: 30122305

 

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目22番8号 大東海ビル3階308号

名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

患者さまの転居等でご紹介先をお探しの方は是非当院へ。

最近ではGLP1作動薬を使ったGLP1ダイエット外来、HPVワクチンのガーダシル9(シルガード9)や帯状疱疹ワクチンであるシングリックスにも力を入れています。

 

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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