肥満患者に対する週1回セマグルチド(オゼンピック)の食欲と体重への効果

論文紹介等

日本でも週1回セマグルチド製剤(オゼンピック)が承認されました。 2型糖尿病患者さんでの臨床試験が多いですが、非糖尿病患者さんでもいくつか報告があります。

今回はBMI 30~45の非糖尿病患者さんを対象にした臨床試験を紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

randomised, double-blind, placebo-controlled, two-period crossover trial

P: 患者背景

BMI 30~45
非糖尿病患者 30人

I: 介入 C:比較

週1回セマグルチド
vs
プラセボ

O: アウトカム

昼食時のカロリー摂取量
その他のカロリー摂取量
体重、吐き気

■ 結果

After a standardised breakfast, semaglutide, compared with placebo, led to a lower ad libitum energy intake during lunch (-1255 kJ; P < .0001) and during the subsequent evening meal ( P = .0401) and snacks ( P = .0034), resulting in a 24% reduction in total energy intake across all ad libitum meals throughout the day (-3036 kJ; P < .0001). Fasting overall appetite suppression scores were improved with semaglutide vs placebo, while nausea ratings were similar. Semaglutide was associated with less hunger and food cravings, better control of eating and a lower preference for high-fat foods. Resting metabolic rate, adjusted for lean body mass, did not differ between treatments. Semaglutide led to a reduction from baseline in mean body weight of 5.0 kg, predominantly from body fat mass.

なんとなく珍しいアウトカムの設定な気がしますが、主要エンドポイントの昼食時摂取エネルギーは低下しています。 また総摂取エネルギーもしっかり抑えられていて、12週間後の体重は-5.0kgとかなり低下しています。

 

現時点(2020/06/17)では非糖尿病患者さんに対する週1回セマグルチドの臨床データは限定されています。
当院ではビクトーザ(リラグルチド)を使ったGLP1ダイエット外来をしていますが、セマグルチドには減量効果を期待しつつも慎重に適応を見極めて判断していきます。

■ 参照文献

Diabetes Obes Metab. 2017 Sep;19(9):1242-1251.
PMID: 28266779

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目22番8号 大東海ビル3階308号

名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

患者さまの転居等でご紹介先をお探しの方は是非当院へ。

最近ではGLP1作動薬を使ったGLP1ダイエット外来、HPVワクチンのガーダシル9(シルガード9)や帯状疱疹ワクチンであるシングリックスにも力を入れています。

 

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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