ED治療薬(PDE5阻害薬)は糖尿病患者のEDにも効果がある。

論文紹介等

糖尿病患者さんではEDの頻度が高く、当院でもED治療薬の処方を行っております。

ED治療薬はPDE5阻害薬が主役ですが、2019/11/25の時点で日本で使用できるPDE5阻害薬は、シルディナフィル(バイアグラ)、タダラフィル(シアリス)、バルディナフィル(レビトラ)と複数あり、どれをオススメするか悩んでいたところ、下記の論文を見つけたので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.

Inclusion criteria

English language peer-reviewed studies were included which had explicitly compared the efficacy of at least one PDE5 inhibitor in a randomized controlled trial (RCT) for treatment of erectile dysfunction in patients with diabetes mellitus.

O: アウトカム

EDに対する効果

■ 結果

In pooled analysis, the NNT for sildenafil, tadalafil, vardenafil and any PDE5 inhibitor was 2.4, 2.6, 4.1 and 3.0 respectively. The most common side effects were headache, flushing, and nasal congestion.

NNTとはNumber needed to treat の頭字語で治療必要数を示します。
例えばNNT3.0なら、3人治療すれば1人に効果があることです。

分かりやすいように下記に商品名を併記します。

一般名 商品名 NNT
シルディナフィル バイアグラ 2.4
タダラフィル シアリス 2.6
バルデナフィル レビトラ 4.1

これを見る限りでは、シルディナフィルが最もNNTが低く、1人/2.4人×100≒42%の方に効果があるようです。

また副作用については頭痛、ほてり、鼻詰まりの頻度が多かったようです。 添付文書上で気になる、持続性勃起や視力低下の頻度についてはこの論文からは確認できませんでした。

糖尿病患者さんのEDには血管性EDと神経性のEDがあり、血管性のEDにはPDE阻害薬の効果が良いものの、神経性のEDには効果が乏しいことが報告されています。 PDE阻害薬が無効の場合にはテストステロンの測定を行って、補充することで効果が出る可能性があります。 是非ご相談ください。

■ 参照文献

  1. Balhara YP et al., Indian J Endocrinol Metab. 2015 Jul-Aug;19(4):451-61.
    PMID: 26180759

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目22番8号 大東海ビル3階308号

名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

患者さまの転居等でご紹介先をお探しの方は是非当院へ。

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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