セマグルチドは食後1時間胃排出を遅らせる。

論文紹介等

セマグルチド(オゼンピック)が承認されたので楽しみですね。 セマグルチドなどのGLP1作動薬には胃の排出低下や食欲の低下作用があります。

今回の論文では胃の排出をパラセタモール(アセトアミノフェン)の吸収をみて評価していたので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

randomized, double-blind, placebo-controlled, 2-period, crossover trial

P: 患者背景

肥満症 BMI 35~40
30名

I: 介入

セマグルチド1.0mg

C:比較

プラセボ

O: アウトカム

グルコース・脂質代謝・胃排出能・PYY反応

■ 結果

 First-hour gastric emptying after the meal was delayed with semaglutide vs placebo (AUC0-1h ; estimated treatment ratio: 0.73 [0.61, 0.87]); this may have contributed to the lower postprandial glucose increase in semaglutide-treated subjects. Overall gastric emptying (AUC0-5h ) was not statistically different between treatments. Fasting and postprandial PYY responses were significantly lower with semaglutide vs placebo (P = .0397 and P = .0097, respectively).

肥満患者30名と小規模なので、血糖や脂質代謝は他の論文の方が意義があると考えるので関心外です。

今回の関心は胃排出能の変化なのですが、食後30分〜1時間の胃排泄能は差がでています。 食後30分〜1時間の胃排泄が遅れれば満腹感につながるので、食事摂取量の低下につながるのではと考えます。

以前紹介したようにセマグルチド(オゼンピック)は実際に体重を下げることが報告されています。

週1回製剤セマグルチドのオゼンピック、経口セマグルチドのリベルサスが承認されたので、販売が待ち遠しいですね。

もちろん当院でも導入します。

■ 参照文献

Diabetes Obes Metab. 2018 Mar;20(3):610-619.
PMID: 28941314

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
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名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

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名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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