PPIを長期間飲んでいる方では2型糖尿病の発症率が高いかも。

論文紹介等

ツイッターで話題になっていたので、Abstractをチェックしていました。 本文は30€だったので断念。

PPIは胃薬として処方されている方がいます。
特に抗血小板薬、抗凝固療法をされている方で胃潰瘍などの既往を保つ場合や逆流性食道炎などには長期間処方が継続されることがあります。

今回PPPIを長期間内服している方の糖尿病発症頻度についての報告がでていたので紹介します。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

コホート

P: 患者背景

非糖尿病参加者

E: 暴露

PPIあり

C:比較

PPIなし

O: アウトカム

2型糖尿病の発症

■ 結果

We documented 10 105 incident cases of diabetes over 2 127 471 person-years of follow-up. Regular PPI users had a 24% higher risk of diabetes than non-users (HR 1.24, 95% CI 1.17 to 1.31). The risk of diabetes increased with duration of PPI use. Fully adjusted HRs were 1.05 (95% CI 0.93 to 1.19) for participants who used PPIs for >0-2 years and 1.26 (95% CI 1.18 to 1.35) for participants who used PPIs for >2 years compared with non-users.

2年以上のPPI内服している方々では糖尿病の発症率が26%高くなるという数字でした。

PPIが糖尿病の発症に関連するかはこの論文から判断することはできないです。 逆にPPIが必要なほど食事量を摂取している可能性もあります。

とはいえ、不必要なPPIなどの胃薬処方については減らしていく必要があると考えます。 これらは消化管出血のリスクとの兼ね合いを診ながら個別に判断していくことになるでしょう。

■ 参照文献

Gut. 2020 Sep 28;gutjnl-2020-322557.
PMID: 32989021

 

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目22番8号 大東海ビル3階308号

名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

患者さまの転居等でご紹介先をお探しの方は是非当院へ。

最近ではGLP1作動薬を使ったGLP1ダイエット外来、HPVワクチンのガーダシル9(シルガード9)や帯状疱疹ワクチンであるシングリックスにも力を入れています。

 

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

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