2型糖尿病に対する太極拳の効果は「あり」かも

論文紹介等

ハーバードがエキササイズとして太極拳を勧めていたので、糖尿病に対する太極拳の効果を調べてみました。

ヨガと違って、地面に横になる動作がないので、自分がやるならは太極拳かなと思っていたところなので、良い機会でした。

■ 試験デザイン

TPECOに分けると下記のようになります

T: 試験デザイン

A systematic review and meta-analysis

P: 患者背景

2型糖尿病

E: 介入

太極拳あり

C:比較

太極拳なし

O: アウトカム

空腹時血糖値、HbA1c、空腹時インスリン等

■ 結果

Significant changes in tai chi-related effects were observed in lowering fasting plasma glucose (standardized mean difference; SMD -0.67; 95% confidence interval (95% CI) -0.87 to -0.47; p <0.001), HbA1c (mean difference; MD-0.88%; 95% CI -1.45% to -0.31%; p =0.002) and insulin resistance (MD -0.41; 95% CI -0.78 to -0.04; p = 0.029). Beneficial effects of tai chi were also found in decreasing body mass index (MD -0.82 kg/m2; 95% CI -1.28 to -0.37 kg/m2; p < 0.001) and total cholesterol (SMD -0.59; 95% CI -0.90 to -0.27; p < 0.001). In addition, tai chi reduced blood pressure (systolic blood pressure (MD -10.03 mmHg; 95% CI -15.78 to -4.29 mmHg; p = 0.001), diastolic blood pressure (MD -4.85 mmHg; 95% CI -8.23 to -1.47 mmHg; p = 0.005)) and improved quality of life-related outcomes (physical function (MD 7.07; 95% CI 0.79-13.35; p = 0.027), bodily pain (MD 4.30; 95% CI 0.83-7.77; p = 0.015) and social function (MD 13.84; 95% CI 6.22-21.47; p < 0.001)). However, no impact was exerted on fasting insulin (SMD -0.32; 95% CI -0.71 to 0.07; p = 0.110) or balance (MD 2.71 s; 95% CI -3.29 to 8.71 s; p = 0.376).

Abstractには血糖値の単位記載がないですが、HbA1cの低下具合から考えると、おそらくmmol/molだと思われます。

この報告を見る限りでは、糖尿病・高血圧・体重に対する効果ははっきりありそうですね。 内容・頻度・時間についてはAbstractには記載がなかったです。

個人的にはそこまで効果があるか?という印象ではあります。 2011年(文献2)および2015年(文献3)の報告では糖尿病への効果は示唆されなかったので、期待しすぎないほうがよいかもしれません。

それでも器具も不要で、YOUTUBEにも参考動画があがるので一度試してみるのは良いと思います。

■ 参照文献

  1. J Rehabil Med. 2019 Jun 18;51(6):405-417.
    PMID: 30968941
  2. Chin J Integr Med. 2011 Oct;17(10):789-93.
    PMID: 21805298
  3. Maturitas. 2015 Jan;80(1):14-23.
    PMID: 25449822

■ 当院の紹介

名古屋糖尿病内科クリニック
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目22番8号 大東海ビル3階308号

名古屋中村区で糖尿病内科を開業しています。 糖尿病が専門分野で高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が得意ですがCPAPなど他の内科も対応しています。 また外来でのインスリン導入や栄養指導が可能で、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠にも対応できます。

患者さまの転居等でご紹介先をお探しの方は是非当院へ。

最近ではGLP1作動薬を使ったGLP1ダイエット外来、HPVワクチンのガーダシル9(シルガード9)や帯状疱疹ワクチンであるシングリックスにも力を入れています。

名古屋糖尿病内科クリニック 院長・糖尿病専門医 平井博之

タイトルとURLをコピーしました